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忘却予防ライン

海馬がDB化されるまで、人は何かを書かねばと強いられているようです

「はるまで、くるる。」はこんな作品

「SFを語るならばとりあえず1000冊読むべし」という、マッチョ文化を体現するような格言を聞いたことがあるだろうか。要約すれば「半年ROMれ」ということだが、仕事をするには一定期間の研修が必要なように、塔の上に隠居する賢者と会話をするためには、それなりの知識と装備が必要であるということなのだ。これはつまり、彼らの皮肉であり優しさでもある。

 

賢者は文字通り賢者だ。彼らの多くは数字に裏打ちされた経験により、精通した知見と優れた慧眼を持ち合わせている。同時にそれは「悟り」の境地により近づいていると言っても間違いではない。

 

経験は学習であり耐性だ。物語の耐性が高くなるにつれ、感動の閾値も比例的に高くなる。まるで輪廻転生を繰り返すかのように物語の消費を続け、摩耗していく心に気づいた時に、あなたはこの作品を手に取ると良いだろう。そこにはきっと、賢者と人の違いなど何一つない、ということに気づくはずだ。 

 

 

 

 

ただ、複雑なのは、自分は悟りなんて開きたいとは思っていなくて、手放しに作品賛歌できなくなった現実に、どうしようもない憤りを感じることが多いということ。そんな時はこうやって叫ぶといいのだわ。

 

 

「元気って素敵だわ!」